[ゴルフスイング 基本]初心者のためのクラブの振り方 | ゴルフビギナーライフ

[ゴルフスイング 基本]初心者のためのクラブの振り方

コースデビュー

「グリップ」「構え方」「振り方」はゴルフ上達やゴルフを楽しむための重要なポイントです。

今回は「振り方(スイング)」について説明します。

「グリップ」「構え方」について確認したい方はこちらをどうぞ。

「グリップ」「構え方」 という「打つための準備」ができたら、いよいよボールを打つためのスイングを習得しましょう!

スイングの概要

スイングを時系列で捉えると、

 バックスイング、トップ、ダウンスイング、インパクト、フォロースルー、フィニッシュ

の順番で進みます。

これらを時系列で説明する前に、まずはスイングの基本をご紹介します。

スイングの基本

以下の点はすべて、スイング全体において重要な基本となります。

  • 両肩とグリップの3点でできる三角形を崩さない
  • 体重移動は左右の股関節(鼠径部(そけいぶ))の間に収める意識を持つ
  • 前傾角度を崩さない

両肩とグリップの3点でできる三角形を崩さない

上記の写真のように、両肩とグリップでできる三角形を、バックスイングからフォロースルーまでしっかりキープしましょう。

この三角形をキープすることで、常にヘッドが体の正面にあることになり、重たいクラブのヘッドを効率よく加速させることができます。

ここで、ハンマー投げをイメージしてみてください。

遠心力を最大限に出すためには、オモリが体の正面にないといけない

長いものの先にあるオモリ(ゴルフならクラブヘッド)を力強く、遠くまで飛ばすには、常にオモリが体の正面にないといけないことがわかりますよね。

ゴルフにおいても同じことが言えます。

体重移動は左右の股関節(鼠径部(そけいぶ))の間に収める意識を持つ

アイアンならオレンジ色の線の中で体重移動するイメージを持ちましょう

野球やテニスでもボールを打つ前にバックスイングしますが、この時右足側にしっかり体重を移動していると思います。

そのため、ゴルフにおいても、バックスイング時に右足側に体重を急激に移動するのが正解と思われがちですが、特にアイアンにおいては意図的に体重を移動する必要はありません

三角形をキープしながらクラブヘッドを勢いよくバックスイングすることで、ヘッドの遠心力により上半身が右側へ持っていかれ、結果として右足側に体重移動しているというイメージを持ってください。

この時、上半身を脱力すること、そして、腹筋や丹田にしっかり力を入れて、体の体幹を強くしつつ、左右の股関節が体重を受け止め、股関節内の移動に収めることが重要です。

初心者は上半身に力が入りがちですが、ぜひ脱力を心がけてください。

前傾角度を崩さない

スイング中、前傾角度が変わると、ボールにクラブが当たらなかったり、毎回ボールに当たる場所が変わったりしますので、角度を変えない意識が必要です。

実際にスイング中ずっと前傾をキープしてみるとわかりますが、とてもスイングが苦しく感じると思います。

でもそれが正解です。

バックスイング

上級者の中には、「ゴルフは、上げたら(バックスイングしたら)おわり」

というぐらい、バックスイングはスイング全体の良し悪しを決める重要なものです。

ちなみに、この言葉は、バックスイングの前の準備(「グリップ」「構え方」)の重要性も滲ませた含蓄のある深い言葉です。しっかり習得しましょう。

テイクバック(6時から8時)

スイングを正面から見て、頭を12時、足を6時とした時計に見立てたときの、6時から8時までの動きを説明します。

このスイングの導入部分をテイクバックと言います。

テイクバックでは手や腕を使わない意識をしましょう。

また足裏を使って右足側への体重移動も不要です。

それよりも、腹筋や丹田にしっかりと力を入れて、体幹で捻り上げるような感覚を意識してください。

スイングの始めの30~50センチは、ヘッドを低く、フェースの向きを変えずに移動しましょう。

またスイングを後ろから見たときに、最初にできた地面とクラブにできた角度を変えません。

この時の両脇は、基本である両肩とグリップでできる三角形をキープしているため、絞まったままです。

8時から9時

基本となる両肩とグリップでできる三角形をキープすると、8時から9時ぐらいで、クラブが急上昇を始めます。手首が体側に折れる「コック」という動きになります。

この時も無理に手首を曲げてコックする必要はありません。

ヘッドの遠心力を感じながら、この三角形をキープすることで自然とコックが促されます。

※骨格や体形の違いからコックしない人もいます、気にしないでください。

上半身に力が入りすぎていると、この感覚は得られませんので、スタンスの段階でしっかり上半身を脱力しましょう。

また、左腕の肘はしっかり伸ばしましょう

更に、このときのフェースの向きが極力開かないようにしましょう。

開いてしまったフェースを閉じるのは余計な動きや力が入るため、スイングも安定しません。

9時から10時

このころ、左腕がしっかり伸ばしている状態にしてください。

逆に右腕は肘が曲がり体から離れすぎないように意識してください。

この時、左肩があごの下に入ってくるまでしっかり肩を回しましょう

左肩を下まで回すイメージで回しやすい人もいますが、右肩を後ろに回すイメージで回しやすい人もいます。どちらもを試してみて、自分がやりやすい方を選んでください。

肩をしっかり回さないと体の捻転が足りず、しっかりと距離が出せず、スイングも安定しません。

また、前傾が崩れ、上体が起き上がりやすくなるタイミングでもあります。

しっかり前傾をキープしましょう。

キープするためには、腹筋や丹田にしっかり力が入って、且つ上半身が脱力されていること。

また、スタンスの時に決めたお尻の位置よりお尻がボール側に動くことで状態が起き上がり、前傾が崩れやすいため、このお尻の位置をキープする意識があるとよいです。

また、このころ手首が手の平や甲側に折れ過ぎないようにしましょう。腕と手首が一直線になることでショットの再現性が高まります。

更にこのころから、左手の親指にクラブの重さを感じ始めます。

トップ

トップとは、振り上げたクラブをボール方向に向かって振り始める(ダウンスイング)、切り返しのタイミングです。

トップでは、左手の親指にグリップがしっかりフィットし、クラブの重さを最大限に感じるようにしましょう。

また、この時、右側の股関節、具体的には右足の鼠径部でしっかり体重をそれ以上右に行かないように抑え込んでおかなければ、せっかく捻り上げたパワーをロスしてしまいます。しっかり抑え込みましょう。

トップの位置で、右脇が背中側に開くフライングエルボーは悪形です

初心者は、トップの位置で上記のようなフライングエルボーになりがちです。

基本である両肩とグリップでできる三角形をトップでも維持できれば、フライングエルボーの形にはなりません。

トップになる頃には、スイングの遠心力により、三角形は多少崩れるのですが、崩さないぞ、キープするぞ、という意識が重要です。

ダウンスイング、インパクト、フォロースルー

切り返すとなるとクラブヘッドをボールに向かって戻したくなりますが、ヘッドをトップでの位置に残すイメージをしながら、腰から始動し始めましょう。

腰を左に移動するというより、左側のお尻を真後ろに回すことを意識してください。

または右側の腰を押し込むという感覚の方が分かり易い方もいますので、いずれも試してみてください。

ちなみに切り返しは、トップになる前の9時から10時ぐらいから始めるぐらいの意識を持ちましょう。

これにより体の捻転が増し、スイングが力強くなります。

体重移動については、今度は左の股間節の内側に向かっていくことになりますが、股関節以上左に行かないよう、左側の鼠径部、太もも、膝、母指球にしっかり力を入れて支えましょう

ここで、先に説明したハンマー投げの理屈を思い出してください。

先にあるオモリを遠くへ飛ばそうと思ったら、飛ばす方向と逆に体を踏ん張ることが重要です。

これが体の左側をしっかり支える理由です。いわゆる「左の壁」というものです。

腕も無理に振るのではなく、腕の重さを利用して下すぐらいの感覚でよいです。

腰から切り返し、腕が体に巻き付くような感覚が得られるとさらに良いです。

またインパクトに向けて、手はなるべく体の近くを通すようにしましょう。

これによりスイングの力をボールに効率よく伝えることができます。

また、インパクト後も30~50センチぐらい飛球方向に押し込むように意識しましょう。

インパクトからフォロースルーにかけても、上体が上がりがちです。

ここでも腹筋や丹田へ力を入れることをしっかり行うことで、前傾をキープしましょう。

また、左膝は、結果として伸びてしまうかもしれませんが、スタンスを取った時の曲げ具合をキープし続ける意識を持ちましょう。

更に、左わきがあかないようにしっかりと絞めておくことも重要です。

フィニッシュ

フィニッシュの時点では、体重が左足にしっかりに移動されている状態を目指しましょう。

フィニッシュをゴールにしっかりイメージしてから振り始めることも、フィニッシュをしっかりとるためには重要です。

クラブごとの振り方

ドライバーは、クラブの中で一番長く、当然体とボールとの距離も一番遠いクラブです。

一方、アイアンのウェッジはクラブの長さが一番短く、体とボールとの距離が近くなります

とボールの距離が遠くなるとスイングの軌道は横振りになり、短くなると縦振りになります。

最初のうちは特に意識は必要ないのですが、例えばアイアンの練習ばかりしていると、ドライバーやフェアウェイウッドも縦振りの度合いが強くなり、結果としてスライスや右に飛んでいくボールが増えてきます。

長いクラブでスライスがきつくなっているようであれば、横振りのイメージを持つようにしてみてください。

まとめ

ゴルフスイングの基本のポイント、クラブ毎の打ち方についてご紹介しました。

これまでご説明した内容をすべて実施すると、スイングがとても窮屈に感じると思います。

ですが、良いスイングは窮屈なのが正解です。

また、これを読んだからといって直ぐに上達するのは難しいでしょう。

得た知識を、実際に体を動かし、気づきを得ながらマスターしていきましょう。

やることはいっぱいありますが、1つ1つ体得して、更なるゴルフ力の向上につなげて行ってください。

スイングにあたっては、スイングする前の準備である「グリップ」「構え方(スタンス)」が非常に大切ですので、こちらも参考にしてください。

基本を押さえたレッスン本のオススメをまとめています。

【関連記事】

コースデビューを控えている方はこちらの記事も参考にしてみてください。

コースデビューが不安な方、上達を速めたい方はレッスンを受けるのもありかと思います。各練習場やゴルフスクールでは初めてゴルフをする方向けのレッスンをしてくれるところがあります。レッスンは基本をしっかり覚え、最短で上達したい方にオススメです。

こちらで初心者向けのレッスンが受けられるゴルフスクールを厳選してご紹介しています。駅から近くて、早朝から夜遅い時間まで営業している、通いやすいスクールばかりです。ご一読ください。

こちらでコースデビューの当日の流れを確認できます。

必要な道具の準備についてはこちらを。ご参考まで。

みなさまの参考になれば幸甚です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました